日本北端の水田跡 垂柳遺跡は、青森県田舎館(いなかだて)村で発見された弥生時代(約2000年前)の遺跡です。 ここで水田跡が発見されるまでは「東北地方北部に弥生時代はなかった」と言われていました。 しかし、以前から出土していた弥生式土器と合わせて、昭和56年に水田跡が発見され、東北地方北部にも弥生時代が存在していたことを証明しました。 垂柳遺跡の水田跡の発見は、考古学史や農業史を書き換えるほどの大発見でした。
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洪水によって埋もれた遺跡 垂柳遺跡は、洪水によって埋もれた遺跡です。過去の噴火で八甲田山(はっこうださん)の山麓(さんろく)には、たくさんの噴石物(ふんせきぶつ)が降り積もりました。 その噴石物が雨によって川に集められ、洪水となって垂柳遺跡を襲(おそ)ったのです。 |
垂柳遺跡基本土層 |
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畦畔検出状況 |
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足跡検出状況 |
水田に残された足跡
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